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『おいどん』や『ごわす』は使わない!?正しい鹿児島弁
鹿児島弁の特徴
皆さんは鹿児島の方言にどんな印象をお持ちでしょうか?
「おいどん」や「ごわす」など西郷隆盛の喋り方のイメージが強い鹿児島ですが、これらは昔の方言なので今ではほとんど使われていません。また、鹿児島は離島が多く南北に非常に長い県なので、地方によって方言が大きく異なります。大別すると、奄美諸島で使用される「奄美方言」と、鹿児島県本土全域で使用される「薩隅(さつぐう)方言」に分けられ、薩隅方言は鹿児島弁とも言われます。
今回は快適な出稼ぎライフを送れるよう、鹿児島県本土全域で使用されている鹿児島弁の特徴についてご紹介します。
◆(形容詞終止・連用形)+でした。
「(形容詞終止・連用形)+でした」は鹿児島特有の言い方。標準語では「~かったです」というところを「~でした」と言います。例えば「おいしかったです」は「おいしいでした」。「楽しかったです」は「楽しいでした」となります。
◆同音異義語が多い
単語の末尾が「っ」になることが多い鹿児島弁。例えば、飛ぶ・時刻・時は「とっ」、水、右、道は「みっ」、口、首、釘は「くっ」と発音します。他にも「する」を「すっ」と言ったり、「行く」を「行っ」と言ったりします。
◆「あい」が「え」に変わる
鹿児島弁は「あい(ai)」が「え(e)」に変わるという特徴があり、「灰→へ」、「大根→でこん」、「貝→け」となります。「買い」も「け」となるので、「貝を買って来い」は「ケをケッケ」という鹿児島ならでは言い方になります。
よく使われる鹿児島弁
◆おじゃったもんせ
鹿児島では【いらっしゃいませ】を「おじゃったもんせ」と言います。定員さんに「おじゃったもんせ」と言われたり、鹿児島空港や駅で見かける事も多いと思うので、覚えておきましょう。
◆わっぜ、わっぜか
【とても・すごく】という意味。「超○○」と同じように「わっぜ、安い!(超安い!)」などと使用します。
◆だからよ
同意するときに用いる言葉。【そうだよねぇ】という意味で、鹿児島弁でも特によく使用される言葉です。
◆てげてげ
【適当】の意味。「てげてげでよかよ!」と言われたら「適当でいいよ」という意味です。
◆ないごて
【どうして】という意味。「ないごてな?」は「どうしてですか?」という意味になります。
◆げんなか
【恥ずかしい】という意味。古語「験なし(げんなし)」が訛ったものとされています。
◆やぜらし、やぜらしい、やぜらしか
【邪魔な様子、うるさくやかましい様子】のこと。似た言葉で「うぜらし」は「うっとうしい」という意味になります。
◆ぐらしい
【かわいそう】な様子。かわいそうという表現よりより悲惨な状況を表し、同情の意味が含まれます。
このほかにも、
おかべ(豆腐)、ちんがらっ(めちゃくちゃ)、むぜー(かわいい)、よかにせ(イケメン)、はわく(掃く)、くされる(腐っている)、こゆい(濃い)、ラーフル(黒板消し)、がられる(怒られる)、ずっさらしい(だらしない)、はらかく(怒る)、うんだもした(びっくりした)、てそい(めんどくさい)、いっでん(いつでも)、すんくじら(すみっこ)、おてち(落ち着く)、おせが(遅いよ)などがあります。※地域によって多少異なります
鹿児島弁を代表する歌「茶わんむしのうた」
鹿児島の方言がたくさん入った「茶わんむしのうた」は、地元民なら誰でも歌えるという有名な歌です。「茶椀蒸し」のことを知らなかった人が、「蒸し」を「虫」と勘違いしてしまい謝りまくるというユニークな歌なのですが、鹿児島弁を覚えるのに便利な歌なので是非一度聞いてみてはいかがでしょうか♪
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