聖徳太子に出会う旅・飛鳥で古代の風に触れる

聖徳太子に出会う旅・飛鳥で古代の風に触れる

神秘的な雰囲気をたたえる飛鳥時代の遺跡

飛鳥は、有名な聖徳太子も生きた時代に都のあった場所。現在の明日香村には、奈良市内の寺社などよりも、さらに古代の歴史を伝える遺跡が数多く残っています。
飛鳥時代の遺跡には、いまだその歴史に謎の残るものや、自然と一体になったもの、宇宙を感じさせるものなど、神秘的なものが多いのです。飛鳥の地で、古代の風に吹かれてみれば、新たな自分に出会るかも。

見どころたくさんの古墳

飛鳥には古墳がたくさんあります。
中でもインパクト大なのが、「石舞台古墳」。蘇我馬子の墓と伝えられています。総重量2300トンといわれる30数個の岩を重ね合わせて作られたこの古墳は、周囲の盛土がなくなってしまい、中の石室が露出して今の姿になったといいますが、その姿はどこか不思議な迫力をたたえています。
壁画で有名な高松塚古墳も飛鳥にあります。教科書にも載っている壁画は当時の女性の服装を伝える重要な資料でもあり、隣の高松塚壁画館でレプリカを見ることができます。
さらに多くの人が謎めいた魅力を抱くのが、キトラ古墳。内部の壁画に天文図や、青龍・白虎・朱雀・玄武の四神が描かれていることで有名になりました。現在は壁画は損壊を防ぐため慎重に剥がされ保存されています。

都の跡と謎の石造物

飛鳥京の当時の様子を伝える宮殿の遺構なども多く出土しています。
飛鳥宮跡では、発掘調査が続けられており、石敷の広場や大井戸跡が出土しています。飛鳥稲淵宮殿跡や、飛鳥池工房遺跡にくわえ、中大兄皇子が造った古代の「水時計」の跡といわれる水落遺跡も重要な遺跡とされています。
飛鳥時代当時、水を使って時を計っていたことを伝えているこの遺跡は、現代的なオブジェのようにも見え、どこか人を惹きつける不思議な雰囲気があります。
石で作られた不思議な建造物はほかにも多くあります。猿の姿に見える年代・制作理由不明の「猿石」や、花崗岩に彫刻された亀のような動物が微笑んでいるようにみえる「亀石」など、謎を持つ岩があちこちに現存しています。

美しい棚田の風景

飛鳥は美しい自然も魅力のひとつ。とくに稲渕や奥飛鳥の棚田の風景は必見です。
水田が鏡のように反射する様子も、緑の稲穂が一面に広がる時期も、稲穂がきつね色に染まる時期も、季節ごとに違った美しさを見せる棚田。飛鳥を訪れたら一目見ておくことをおすすめします。

自然と歴史に溶け込むおしゃれなカフェも

飛鳥には、近年おしゃれな和カフェや古民家カフェも増えて、古代の神秘と自然の美しさを満喫した後は、その気分のまま落ち着いたカフェで休憩し、余韻に浸ることができます。
食材にこだわったカフェや和スイーツも楽しめるので、お気に入りのお店を探してみては。

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