南国宮崎の名に恥じない南国っぷり宮崎県!

南国宮崎の名に恥じない南国っぷり宮崎県!

これほどまでに「南国」と連呼される宮崎の風景とは

宮崎県は至る所に見られる県木「フェニックス」と青く広い空が作る南国情緒豊かな景色が特徴の県です。南国と呼ばれる理由ですが、そこに「ただ平均気温が温暖だから」というところはあまりかかわってきません。たしかにその気候は極めて穏やかで、冬は暖かく一年を通して晴れの日が多いという特徴を持ちます。ただしその一方で夏は涼しく心地よい風が吹き抜ける海洋性気候で、夏の最高気温は東京と大差ないというデータが出ています。都会で感じる体感気温でいえば、おそらく東京のほうがずっと強い熱気を感じることでしょう。

宮崎県が「南国」という単語をこれほどまでに付与される理由は気温からではなく、その風景からということになります。夏の日に広々とした海岸線をドライブしていると、他県から来た人はまるで異国にやってきたように感じることでしょう。青く澄んだ空、どこまでも立ち並ぶ県木「フェニックス」の異様。――このフェニックスという木が宮崎県の南国イメージにどれほど貢献しているかは実物を見れば即座に納得できます。何しろほかの場所では全く見ることができない樹木であるにもかかわらず宮崎県に入るや否や否応なく視界に飛び込んでくるのです。ずんぐりとした幹と、ヤシの木のようなふさっとした葉っぱ、一本一本が巨大で、それが並木道を形成しているのですから異様というほかありません。

南国の情緒が充満したのどかな風景に見られるように、宮崎県は第一次産業の比率が日本で最も高い県です。つまり、有数の農業県であり、県民の多くが農業を始めとした一次産業に関わりのある仕事についています。農業に適している条件の一つには、意外にも国内有数の多雨地域であるという側面が一躍買っています。晴れの日が多い県であるにもかかわらず矛盾しているようですが、それはつまり、梅雨のあいだに集中して大量の雨が降るということを示しています。観光の際にはその時期は避けることをおすすめします。

農業大国宮崎県の太陽が育む果実たち

宮崎県を代表する野菜は「ズッキーニ」です。そのほか「きゅうり」や「さといも」なども皆出荷のシェアが全国一位となっており、次いで「ピーマン」、「ゴーヤ」などが出荷量全国二位と、まだまだ野菜の出荷シェアランキング上位に位置する作物はたくさんあります。私たちも日頃スーパーなどで見かける野菜の産地として「宮崎県」の文字が躍っているのをよく目にします。

一方で、果物として宮崎県産が有名なものはマンゴーです。知事自ら積極的に全国へ向けてPRしてきた甲斐もあって、今では宮崎のマンゴーを知らぬ人はほとんどいないのではないでしょうか。「太陽のたまご」という名の高級ブランドマンゴーは完熟にとことんこだわった製法で甘みを追求した傑作で、一度食べたら忘れられないほど濃厚な味わいを持ちます。「太陽のたまご」の収穫は、実が熟しきって自然に樹から落下するのを待ち、それをネットでキャッチするというユニークな方法で行われています。最後の最後まで熟した実だけが出荷されます。まさに完熟の中の完熟にこだわっているのです。マンゴーの生産が盛んな宮崎県ですが、「太陽のたまご」はその中でも僅か15%しかありません。「太陽のたまご」というブランドを名乗るには厳しい審査をクリアしなければならず、農家の人々は日夜最高のマンゴーを作るために汗を流しています。

また、全国屈指の多雨地域という宮崎は稲作に必要な条件を十二分に満たしています。宮崎は超早場米で有名です。早場米とは通常の出荷時期より早い時期、主に九月からそれ以前に出荷される米のことで、いち早くできたてのお米を食べたいという人々から毎年注目され、出荷が待たれています。

四季折々咲き乱れる宮崎の花々

温暖な気候に恵まれ、日本最大の第一次産業県宮崎では、野菜や果物に劣らず花の生産が盛んです。人が育てずともいたる場所に自生する多様な植物が宮崎の風景には溶け込んでいますが、観光客に向けて整備された花畑も県内に数多くあり、その規模は他の気候では実現不可能なものばかりですが、特に宮崎の「ひまわり畑」には圧倒されるものがあります。

宮崎県高鍋町染ヶ岡の「ひまわり畑」は私たちに途方もない景色を見せてくれます。このひまわり畑の形成には地元の人々の涙ぐましい努力がかかわっており、今日この景色が見られることの幸福を考えると、その歴史に思いを馳せずにはいられません。

ひまわりはもともとキャベツ畑の休止期間に植えられてきたものですが、この「ひまわり畑」形成に至るほど本格的にひまわり栽培が始まったのは2010年、宮崎県内で家畜が「口蹄疫」という伝染病にかかり、すべての牛、豚を殺処分せざるをえないという前代未聞の大惨事を契機としています。それまで畜産に大きな比重を置いていた宮崎の人々がこれにどれほど大きな痛手を受けたかは想像するのも辛いものがあります。町中が悲嘆に暮れ活気を失う中、一部の人々が県道沿いの38ヘクタールの畑に500万本のひまわりの植栽を行いました。どうにかして人々を勇気づけられないかと、一縷の希望をひまわりに託したのです。

今ではそこに、1000万本のひまわりが咲き誇っています。太陽に向かって堂々と屹立するその花々に勇気をもらおうと、県内外から多くの人が訪れます。ひまわりにまつわる祭りも毎年行われるようになり、ひまわり畑の管理もかつての小規模な有志の手を離れ、地域全体が協力して取り組むようになりました。

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