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「け」「く」「ね」の1語だけで言葉が伝わる!?難しい秋田弁
1語で伝わる秋田弁
秋田で使われる方言、秋田弁。秋田弁は他県の方言に比べると、県内共通の特徴を持っていると言われています。
そんな秋田弁には、1語で会話が成立する「け」と「く」と「ね」という方言が存在します。
「け」・・・【食べて、痒い、来て】という意味。
「く」・・・【食べる】という意味。
「ね」・・・【無い、寝る】という意味。
「け」は3つの意味があるので、「こっちにけ~(こっちに来て)」「これけ~(これ食べて)」「ここけ~(ここが痒い)」等、場面場面によって使い分けます。また、「け!(召し上がれ)」「く!(いただきます)」という日本一短い会話が成立するのも面白いところ。さらに「ね」は文字数によって意味が異なり、
「ね」・・・・「~が無い」
「ねね」・・・「~が無いじゃん」
「ねねね」・・「寝ないじゃん(寝ようとしないじゃん)」
という意味になります。今回は快適な出稼ぎライフを送れるよう、そんな難しい秋田弁の特徴をご紹介します。
秋田弁の特徴
◆濁音化(ズーズー弁)
濁音化するズーズー弁は秋田弁の大きな特徴のひとつ。「か・き・く・け・こ」、「た・ち・つ・て・と」が濁音になり、やきにく(焼肉)は「やぎにぐ」、はちみつ(蜂蜜)は「はぢみづ」、ほとんどは「ほどんど」等となります。
◆○○っこ
秋田では、身近なものや自分の所有するものに対して愛着の念やそのもののありがたさ・かわいらしさなどを表すのに、語尾に「っこ」をつけます。鍋を「なべっこ」、机を「机っこ」、おつりを「ちゃりっこ」、お茶を「おぢゃっこ」と言い、具体的な物に限らず「力や腕力」を「ちからっこ」と言ったりもします。
◆敬語の「す」
秋田では、目上の人の前で話すときや丁寧さを表現したいときには、動詞や形容詞の終止形に「す」をつけます。(例:行きます→行ぐっす)また、助動詞または形容動詞の語尾「だ」に「す」をつけて「~だす」ともいいます。(例:そうですね→んだすな)、疑問形は「~すか・~だすか」(例:いくらですか?→なんぼだすか)となります。
よく使われる秋田弁
◆だから、んだがら
同意を表す言葉で【そうだよね】という意味。秋田県民が非常によく使う言葉で、「~だから」という接続詞と勘違いされやすい言葉です。
◆ちょす
ちょすは【触る・いじる】という意味。「やめれ!ちょすな!」と言われたら、「やめてください!触らないで!」という意味なのでご注意ください。
◆なげる
なげるは【捨てる】という意味。秋田だけでなく、北海道や宮城、福島や青森も「投げる」と言います。
◆あっこ
【あそこ】という意味。他にも、「そこに」は「そさ」、「ここに」は「こさ」、「どこに」は「どさ」と言います。
◆めんけ
めんけは【かわいい】という意味。「この子めんけーわ」などと使います。
このほかにも、
やっこい(柔らかい)、え(家)、鮭(ぼだっこ)、ばしこき(嘘つき)、みんじゃ(台所)、しゃっぽ(帽子)、あえ(あいつ)、おい(俺)、のっかがる(寄りかかる)きね(昨日)、へづね(苦しい・辛い)、じぐる(叱る)、やがしめ(うるさい)、お金(じぇんこ)、いだげ(たくさん)などがあります。※地域によって多少異なります
いかがでしたか?
秋田の方言を理解して、出稼ぎライフを楽しんでくださいね♪
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