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山形弁は存在しない!?地域によって異なる山形の方言
山形弁の特徴
「山形弁」とは、山形県で使われている方言の総称。県内共通の「山形弁」という方言は存在せず、村山地方の村山弁・最上地方の新庄弁・置賜地方の置賜弁・庄内地方の庄内弁の4つに分けられます。山形市周辺では村山弁が使用されているので、一般的には村山弁が山形弁とも言われています。
今回は快適な出稼ぎライフを送れるよう、広く使われている山形の方言の特徴をご紹介します。
◆返事は「んだ」「んね」
最も使用頻度が高いのが「んだ」「んね」。「んだ」はYES、「んね」はNOという意味です。「んだ」は地域によって言い回しが異なり、村山弁では「んだず」「んだべした」、新庄弁は「んだにゃー」、置賜弁は「んだごで」、庄内弁は「んだのー」と異なります。
◆過去形で話す
山形では電話をする際に開口一番「佐藤でした~」「鈴木でした~」など過去形で言う地域があります。山形弁を知らないと「姓が変わったの?」と勘違いしてしまいますが、「~でした」は山形弁で丁寧語なので覚えておきましょう。
◆語尾に「す」は丁寧語
山形弁は基本的に敬語はありません。語尾に「す」を付けると敬語の代わり(丁寧語)になります。そのため、年配の方でも「どうもっす」「んだっす」「んねっす」と言ったり、若者は「よろしくっす」「そうですねっす」「ありがとうございますっす」などと使います。
◆「~ず」を使って協調
山形弁では語尾に「ず」をつけると強調になります。「んだず」は「んだ」の協調。「来いず」は「来て」「来い」の協調となります。あまり使いすぎるものでなく感情が入ったときに使う感じで、連発はしません。
他にも、「~に」を「~さ」と言ったり、「~を」を「~ば」と言ったり、何かを頼むときは「~けろ」と言ったり、様々な特徴があります。
よく使われる山形弁
◆やばつい
水などがかかって【濡れる】こと。プールで水をかけられたり、雨の日に水たまりの水が跳ねてかかった時などに「やばつい!」と言います。
◆ごしゃぐ
【叱る、怒る】という意味。「ごしゃぐぞ!」と言われたら要注意。
◆お腹くっつい
【お腹いっぱい】という意味。「お腹くっつい、もうかんねは~(お腹いっぱいもう食べられない)」と言ったりします。
◆じょさね
【簡単、大したことない】という意味。心配している人に対して「じょさねよー」と言って慰めるときにも使います。
◆もっけ
庄内地区特有の方言で【有難い、申し訳ない】などの意味です。
◆さだげね
【恥ずかしい、情けない、みっともない】という意味。秋田でも通用するそうです。
◆かます
料理のときによく使う表現で【かき混ぜる】という意味。「みそ汁かましといで~(みそ汁かき混ぜておいて~)」などと使います。
◆つかす
【かっこつける】という意味。「なにつかしてんだずー!(なにかっこつけてんだよー!」などと使います。
◆おがる
【大きくなる、成長する】という意味。成長した子供に対して「おがったなー(大きくなったなー」などと使います。
このほかにも
おしょうしな(ありがとう)、わらわら(急いで)、てしょずらすい(面倒な、厄介な)じょんだ(上手だ)、おぼこ(赤ん坊)、もっけだの(有難う)、はらだくさい(うさんくさい)、あいべ(行こう)、じょんだ(上等だ)、んださげ(だから)、やんだ(嫌だ)、くらつける(懲らしめる)、あまごい(甘い)、めんごい(かわいい)、どさ(どこに?)、いだますい(もったいない)、もごさい(かわいそう)、ななじ(7時)などがあります。※地域によって多少異なります
いかがでしたか?
山形の方言を理解して、出稼ぎライフを楽しんでくださいね♪
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