フランス産?チリ産?いいえ、国産ワインでしょ!山梨のワイン、ぶどう品種を一挙紹介

フランス産?チリ産?いいえ、国産ワインでしょ!山梨のワイン、ぶどう品種を一挙紹介

フランス産?チリ産?いいえ、国産ワインでしょ!山梨のワイン、ぶどう品種を一挙紹介

山梨県は古くからのぶどうの産地でその歴史は800年にも及ぶといわれ、ぶどうの栽培面積、生産量は日本一を誇ります。
ワインづくりも古くから行われており、フランスなどワイン先進国に学んだ伝統の中に、新しい技術と設備を導入し、ヨーロッパのワインに負けないワインづくりに取り組んできました。
山梨県では、現在醸造所が80社以上あり、1,200余りの銘柄ワインが醸造されています。 たゆまぬ作り手の努力と工夫、そして実に多くの汗が甲州ワインを磨き抜いて、珠玉のおいしさへと導いたのです。
そして山梨で昔から作られている甲州種のワインは、日本食にも良く合うワインとして、近年は海外からも注目を浴びています。 ほうとうに、山菜に、馬刺しに。 ワインを添えて郷土料理を楽しんでみませんか?

アルモノワール (旧:クリスタルノワール)

仏語で「アルモニ:調和」「ノワール:黒」とされるこのぶどう。
山梨県果樹試験場が開発した赤ワイン専用ぶどう品種です。 品質が良好な「カベルネ・ソーヴィニヨン」と耐寒性を有する「ツヴァイゲルトレーベ」を交雑して育成され、ワインは色が濃く、フルーティでタンニンと酸のバランスがとれています。
品種登録されたばかりですが、ワインメーカーからの期待が大きい品種です。

ビジュノワール

こちらも山梨県果樹試験場が開発した赤ワイン専用ぶどう品種。 栽培性に優れる「山梨27号」(甲州三尺×メルロ)とワイン品質の良好な「マルベック」を交雑して育成されています。
早生で「メルロ」より早く収穫でき、山梨県における収穫期は9月上旬。
ワインは色が濃く、酸は少ないけれどもタンニンが多く、重厚なボディ(コク)があり、ブレンド原料としても期待されています。

サンセミヨン

白ワイン専用ぶどう品種。 栽培性に優れる「笛吹」とワイン品質の良好な「グロー・セミヨン」を交雑して育成されました。
ワインは香り豊かでフルーティー、ボディもあります。 県下全域でその特性を発揮できると考えられ、今後広く普及される見込みです。

甲斐ノワール

赤ワイン専用ぶどう品種。
「ブラック・クィーン」を母に、「カベルネ・ソーヴィニヨン」を父として、21年の歳月を経て1991年に誕生しました。
ワインはノワール(黒)の名のとおり深く美しい濃紅色になり、タンニンと酸がしっかりした重厚な酒質ですが、樽熟成によりさらに高品質のワインに変わります。
夜温の高い地域でも比較的着色が良好であり、一般的に普及している「マスカット・ベーリーA」よりワイン品質が良好であるため、県内のワインメーカーで注目されています。

甲斐ブラン

白ワイン専用ぶどう品種。
「甲州」に「ピノー ブラン」を交配し、22年の歳月を経て1991年に誕生しました。 フルーティーで香り立ちがよく、酸のしっかりした白ワインになります。 国産ワインでは「甲州」に替わる新専用品種として期待されています。
ワインを楽しむ第一歩は、そのワインに使われているぶどうの品種や産地の環境など、バックグラウンドを把握することです。 せっかく山梨に行くのなら、ぶどうの品種に詳しくなってからワインを選ぶのも素敵だと思いませんか?
その知識が色々な場面で活躍すること間違いなし!

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